これまでになんらかの集まりに参加された経験のある方は、「和合の会も同じ?それとも違う?」というご関心をお持ちではないでしょうか。
結論から申しますと、こうした集まりは、いつどこでどのような参加者とどういった枠組みで行なうかによって、全て異なるものとなります。そのため、必ずしも期待された「以前と同じ」が叶うわけではございません。新鮮な気持ちで参加していただくのがよろしいかと思います。
ここから下には他の集まりの一般的な枠組みと和合の会との間のおおよその相違点を書き記します。決して「どちらが良い」というものではございません。ご関心のある項目をご一読ください。
エンカウンター・グループは、他人だった人たちが集まって対話をすることによる心理面への良い影響を見出した取り組みです。和合の会も、その場で出会い、対話をし、そしてそれぞれの生活に戻っていく点が共通します。
エンカウンター・グループでは、テーマが設定されない形式がしばしばあり、グループが沈黙の状態になることも起こります。和合の会では、司会者がその日のテーマを軸に会を展開するため、沈黙はそれほどには生じません。
自助グループは、同じ悩みや課題を持つ人が、自発的に集まって心理的に支えあう会を運営するというものです。
和合の会も、同じテーマで集まります。ただし、ひとつのテーマで継続的に開催するわけではない点が異なります。
SSTとは、参加者が集まって行なう社会的な対処方法を練習する取り組みです。そこでは仲間がいることによる様々な良さがあるでしょう。
一方、和合の会では、社会的な対処方法を身につけることを目的とはしません。ただ、ひとりでは踏み出しにくい一歩が交流を通じて踏み出せる可能性があるというのが共通点と言えるでしょう。
SSTによっては「来て見ているだけで学びになる」という参加の仕方もあり得ますが、和合の会では参加者全員に語る機会をご提供いたします。
参加者同士が対話を交わすことを通じて、抱えている心理的な課題や問題の解決を目指していくのが、集団精神療法や集団心理療法です。
一方、単発に開催する和合の会においては、いわゆる療法としての成果までは想定しません。ただ、そこで課題や問題を乗り越えるきっかけを見つける方はいらっしゃるかも知れません。
多くの自己啓発セミナーには、心理的になんらかの方向に向くように働きかける「感化」という影響力があるのではないかと考えられます。
一方、和合の会では、こちらが正解とみなされるような方向性を積極的に示すことはありません。ただ、参加したことで心強くなるといった体験に関しては共通しているのかも知れません。
なんらか縁のある仲間でどこかに集まって話をする機会があるとします。そこで思いを語り、周りがその語りに耳を傾けるのであれば、とても良い場だと言えるでしょう。
和合の会は、誰かが語り、周りが耳を傾けるという、良い条件を意図的に整えた場です。また、仲間の間では人間関係や評価、噂が流れるなどを気にして話しにくい事柄であっても安心して語りやすいはずです。