今回は、
『いろんな自分』 というテーマです。
実体として考えるのなら、
「自分」 は、
ひとりしかいません。
一方、
活動している場面ごとの 「自分」 は、
どうでしょうか?
仕事で接客をしている時の自分。
フラダンス教室に通っている自分。
なぜか着ぐるみショーに出る自分。
その他にも、
あんな時の自分、
こんな時の自分、
そんな時の自分…。
いろんな 「自分」 があっていい、
それが普通です。
心理面にも、
いろんな 「自分」 の側面があるものです。
「自分らしい」と感覚的に思える自分。
「嫌」な自分。
周りの期待に合わせて演出している自分。
ひとにバレないように隠している自分。
自分でも驚くような思いがけない自分。
それさえもよく分からない漠然と
迷子のような心境でいる自分。
以前の自分。
今の自分。
安らげている時の自分。
安らげない時の自分。
などなど…。
目に見える実体は、ひとりの人です。
でも、心の中にあるのは、いろんな自分。
そんな いろんな自分の間で、
なにかしらの問題が起きてしまい
気持ちが苦しくなっているとしたら…。
自己受容
ここからは、
心理学の話を書きたいと思います。
心理学には
『自己受容』(じこじゅよう) という用語があります。
自分を全体として受け容れる
という意味です。
『自己受容』 の達成した状態は、
自分のどの側面にも
評価で差をつけないことです。
「ここが良い、ここが悪い」ではなく、
「いろんな面がある」「いろんな体験をする」という自己を
そのまま受けとめられているイメージです。
一方的に「こういう自分は良い」「こういう自分は悪い」と
差をつけてしまっていると、
心の中のいろんな自分は
仲直りができなくなってしまう
なんてことも
あるのではないでしょうか。
自己受容と心理カウンセリング
心理カウンセラーは
『自己受容』を得ることをお望みの方の
心の取り組みをサポートします。
普段の生活とは異なる場である心理カウンセリングでは
社会的な評価などに捕らわれる必要はありません。
体験をそのまま体験として語ってください。
「いろんな自分がいる」「いろんな思いがある」という広がり。
「どれも自分のいろんな面なんだ」というまとまり。
それらが感覚としてなじんでいくように。
心の苦しさが減っていくように。
そこでの目標は
自分の中のどんな 「自分」 に対しても
「良い」「悪い」で評価をせず、
等しく眺められるようになることと言えます。
※ 当ブログで記す 「心理カウンセリング」 とは
川越こころサポート室が提供するものを想定しております。
他機関の専門性を保証するものではないことをご了承ください。
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