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挽回

扉絵

力が入っている時には特に、

ある程度の冷静さをもって

その心理状態を自分で把握していることが大事です。

挽回を狙っている時の心理状態はあやうい

挽回を狙っている時の心理状態は

とてもあやういものです。

勢い不安定で成り立っていると言ってもいいでしょう。

 

誰しもその人なりの挽回を狙う瞬間はやってくるのかも知れません。

挽回を狙っている時の心理状態には気をつけていきましょう。

いったん冷静を心がける

自分が挽回を狙っていることに気づいたら、

勢いと不安定で成り立っている心理状態であると自覚した上で

立ち止まってみましょう。

 

大きく深呼吸して、

それでも挽回を狙うのか・やめるのかを決めるのです。

全体像の把握

時間のある時に、挽回の全体像を把握していきましょう。

 

挽回と言うからには、その前の段階

何かを損なった・失った・低下したなどと感じているのでしょう。

それはなにで、

そもそも維持できる性質のものだったのかなど

できるだけ詳しく分析していくのです。

冷静さを補助するために紙に書き出してみてもいいでしょう。

 

また、

かつてうまく挽回できたことがある人はその時の成功体験から

期待が過度に膨らんでいるという可能性についてはどうでしょうか。

 

挽回できたとして、その後の心理状態はどうなるのでしょう。

また損なわれるかも・失われるかも・低下するかも

といった心情で一喜一憂するのでしょうか。

それとも

ある程度は安定して挽回したものを守っていけるのでしょうか。

 

また、挽回できない場合は、どう着地するのでしょうか。

挽回しなかった意味や、そこからの影響について

受けとめられる形に整えていくことになります。

 

こういった挽回にまつわる物事の全体像について把握をして

心が挽回に翻弄される度合いを減らしていくのです。

挽回の心理のポイント

まずは挽回を狙っている心理状態にあるなら

それに気づくことです。

自分で気づいたり、

周りからの「それって挽回を狙ってない?」といった声かけもありえます。

  

挽回しようとすることそのものが悪いのではありません。

良い意味でのモチベーションをもたらすこともあります。

ですが、

勢いと不安定さといった挽回の心理を理解しないまま

無自覚に呑まれてしまうと

心の不具合に繋がってしまうことがあるのです。

 

気づき、そして全体像の把握することで

挽回の心理に呑み込まれないように心がけましょう。

紙に書き出す方法も有効で、

おおまかから細かいところまで把握を進めます。

 

冷静になった上で、

挽回を狙おうか・やめておこうか

判断できる状態が望ましいでしょう。

心理カウンセリング

カウンセラーと話しながら取り組みたい方は、

ぜひ心理カウンセリングをお申し込みください。

鹿野の顔写真

鹿野豪

公認心理師(登録番号 : 2225)

臨床心理士(登録番号:  17852)

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