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気分について(前編)

 『気分』 という言葉があります。

 

日本語の「気分」には、

いろいろな使われ方がありますね。

 

「船に酔って気分が悪い」

「コンサートで最高の気分にひたった」

 「旅に出たい気分

 「そんな風に言われると、気分が悪いわ」

 「コロコロと意見を変える気分屋なんだな

などなど。

 

では、

心理学では、どういう意味で使われているでしょうか?

専門用語としての気分

理学では、 

気分とは「心のコンディション」です

 

すると今度は、

心のコンディションってなに?

という話になりますね…。

 

コンディションとは「その時の状態」のことです。

 

ここが、気分に関して押さえておくポイントです。

気分は、

良い状態を「安定している」と言います

言い換えてみましょう。

「気分が安定している」と言うと、

すなわち

「心のコンディションは良い状態だ」という意味なのです。

それを踏まえて、話を進めます。

 

気分が落ち込んでいるのが、うつ状態です。

やる気が無くなったり、

心が打たれ弱くなったり、

悲観ばかりのマイナス思考をしたり、

捨て鉢で自暴自棄になったりしがちです。

 

逆に、

気分が高揚し過ぎているのが、

躁(そう)状態です

高揚感に突き動かされて、

冷静さを失い、

支離滅裂になったり、

イケイケで暴走しがちです。

気分の個人差

心はひとそれぞれですから、

気分のありようにも個人差があります

 

例えば、

気分がおおよそ平坦な人もいます。

落ち込んだり、嬉しくなったりと、上下の大きい人もいます。

低めのところで安定している人もいれば、

高めのところで安定している人もいます。

立ち直りの早い人もいれば、

遅い人もいます。

 

個人

性格や

メンタルの特性を

考える際にも、

「その中には気分の要素がある」と言えるでしょう。

 

心のコンディションとしての「気分」を、

イメージできましたでしょうか?

 

次に、

気分を安定させられなくなる病気について解説します。

気分にまつわる病気(疾患)

有名なのは、うつ病です。

これは、ただの「うつ状態」ではなく、

その病気のために心のコンディションが

うつ状態に落ちているというものであり、

医療を中心としたケアが望まれます。

 

その他に、

双極性(そうきょくせい)障害という病気もあります。

かつては 『躁うつ病(そううつびょう)』という名称でした。

やはり気分が安定しないのが特徴で、

パァーッとハイな気分になる時もあれば、

ドヨーンと落ち込む時もあるというように、

躁状態とうつ状態を大きな振れ幅で行き来します。

 

うつ病と双極性障害では効くお薬が違うので、

うつのエピソードをお医者さんにご報告するとともに、

躁っぽいエピソードが思い当たるのなら、

それもお忘れなく。

 

「病気であれば医療を受診」。

これは自然なことです。

気分にまつわる心理

気分は、

病気でなくとも安定を失うことがあります。

また、医療と連携しながらであれ、

日常の活動を無理の無いよう整えたり

心理面の整理をしていく取り組みによって、

気分の安定に繋がる方もいます。

 

心理カウンセリングでは、

気分の安定を目指して、

お役に立てるよう、

ご本人の感じていることをよくお聴きし、

一緒に取り組んでまいります。

 

>> 『気分とは(後編)』へ

※ 当ブログで記す 「心理カウンセリング」 とは

 川越こころサポート室が提供するものを想定しております。

 他機関の専門性を保証するものではないことをご了承ください。 

鹿野 豪

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