心は、目に見えません。
具体的な形もありません。
ですが、
「無い」と言う人はいないでしょう。
実感として、誰もが心を使って生きているのです。
その心の働きは、
いつでも調子が良いわけではなく、
時には不調におちいってしまうというのも、
皆さん
きっとご存知でしょう。
心の不調に気づく
心が不調になっている時、
それに気づくまでの道筋には、ふた通りあります。
他の誰かが気づくか、
自分で気づくか。
どちらかです。
誰かが、
「最近、表情が硬いようだけど」
「ため息ばかりついてるみたいだよ」
「考えが極端になってるんじゃない?」
などと、気づくことがあります。
言ってくれる場合もあるでしょうし、
「ほっといてくれ」という心境をおもんばかってか
言いにくい場合もあるでしょう。
そもそも、
親身になってくれる誰かが周りにいるかいないかでも
事情は変わってきます。
もう一方は、
自分自身で、
「なんだか気分が落ち込んでばかりだ」
「イライラがとまらない」
「眠れない」
「心の整理がつかなくて、つらい」
「トゲが刺さったままの心が痛む」
「気が重い」
「なんだか憂鬱」
などを手掛かりとして自覚するというものです。
心の不調を自覚するまでの道筋というのは、
たいてい、
これらふたつのどちらかです。
心はモノとは違うので
仮に家電製品の場合であれば、
目に見えて具体的ですし、その働きが明確です。
ボタンを押しても起動しなかったり、
異音がするなら、「修繕が必要だ」と判断するでしょう。
心の不調については、
はっきりとは分かりにくいだけに、
ちょっとした変化に気づくことが重要となるのです。
鹿野 豪
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