「人の発信したものには、
なにかしらのメッセージ性がある」
今回は、そういった話です。
なんにでも
伝えたいこと、伝える意図が見出せるのではないかと
考えられるのです。
ケチャップのパッケージを思い浮かべてみてください。
多くは、赤と緑ではありませんか?
トマトを連想させるイメージを
メーカーの側が、消費者に伝えているのでしょう。
メディア・リテラシー
テレビや新聞、ネット上も、情報は全て
誰かが何らかのメッセージ性を込めて
誰かに向けて発信されたものです。
「誰かが、何かの目的で発信している」のです。
・自社の商品を覚えてもらおう。
・面白いと思ってもらったり笑わせたい。
・世の中の役に立ちたい。
・関心を引きたい。
その他、いろいろな目的があるでしょう。
誰が、どんな意図で、どうやって発信しているのでしょうか?
これら、情報の発信の仕方と、受け手の見極めは、
いずれも 『メディア・リテラシー』と呼ばれています。
リテラシーという言葉には
「文字の読み・書きの能力」という意味がありますが、
ここでは「情報を読む・使う能力」のことです。
人と人の間、人と社会の間でも
メディアに限らず、人と人、人と社会の間でも
意図を含んだ発信が飛び交っています。
言葉ではっきりと示されたものであれば分かりやすいでしょう。
でも実際は、明示されているとは限りません。
赤ん坊が泣いているとします。
勘の利く人が「おなかを空かせてるからだ」と言ったら、
私は「よく分かるなぁ」と驚きます。
なにかしら特定の情報が世間に増えたのを
「後ろにあの企業がついてるから」と分析する人がいたなら、
私は「そこまで知っているとは」と驚きます。
そこまで勘も働かなければ、事情通でもないからです。
それでもできること
そんなように、よく分からなくても、
ひとつ心掛けることはできます。
「なにかの意図があって、それが発信されているのだろう」と
さりげなく構えることです。
まったく無自覚か、さりげなく構えているか。
それによって心理面にもたらされる差は小さくないと思います。
それは時として、
まったく無自覚に翻弄されるか、
さりげなく構えていて翻弄されないか、
といった違いになるからです。
自分のメッセージ性
誰かが発信したものに(赤ん坊の泣き声にさえ)
意味が、メッセージ性があるというのなら、
自分から発信するものにも、それが含まれていると考えられます。
もしも、ケチャップのパッケージをデザインする役割が与えられたなら、
どんな配色を考えますか?
さすがに、ピンク、水色、紫色のような色づかいは
無謀かも知れません。
お店に買いに来た人の大多数に、ケチャップだと伝わりにくいからです。
でも、あえて他とは異なるデザインを狙ってみる人もいるでしょう。
いろいろ考えてみることができます。
一方、
日常に発しているものの全てにメッセージ性があるといっても、
意外と無自覚であったり、かえりみないことも
多いのではないでしょうか。
かえりみてみる
自分に関わりのある人といえば、誰が挙げられるでしょうか?
その相手に、
なにが伝わっていて、
なにが伝わっていないのでしょうか?
完璧になど、誰にもできません。
それでも、頭の中だけではなく、
紙に書き出してみたり、誰かに相談することで
好転する場合もあるかと思います。
メッセージ性とカウンセリング
メッセージ性は、様々なところにひそんでいます。
受けとめるメッセージ性、
発信するメッセージ性。
伝わったらいいこと、
それがどのくらい伝わっているか。
目には見えません。
単純ではなく、あいまいとも言えるでしょう。
心理カウンセリングでも
生活の中での、他者との関わりの中での、または頭の中での
メッセージ性を再検討し、整理するお手伝いをいたします。
※ 当ブログで記す 「心理カウンセリング」 とは
川越こころサポート室が提供するものを想定しております。
他機関の専門性を保証するものではないことをご了承ください。
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