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原体験とは

扉絵

さかのぼって思い当たる

現在の自分を形成する

最初のインパクトの強い体験を

『原体験(げんたいけん)』といいます

原体験に含まれる要素

インパクトの強さ

には、例えばこんな要素があるのはではないでしょうか。

・感動

・快(特に安心感)

・ショック(不快や恐怖)

 

いずれもその瞬間に、

良くも悪くも(もしくはどちらでもないにせよ)

心の中を圧倒する要素です。

原体験を理解する

その瞬間、心は圧倒された状態でも

半自動的になんらか対応しようとします。

形の無い現象に対して意味づけを試みるのです。

 

そして、

その時なりの意味で、

その時なりの状態で、

意味づけを心に根付かせていくのです。

 

自分自身の『原体験』を理解するとは、

心がその体験をどう意味づけたのか理解することになります。

原体験を知って生きる

ですが、正直なところ『原体験』には

「いまさら」といった面もあるでしょう。

原点を理解したからといって

いまさらどうこうではない場合も多いはずです。

 

それに「『原体験』がすべてを決定した」とは限りません。

実際には(『原体験』より以前の・以後の)多くの要素が絡み合って

それぞれの自分自身という人間が形成されていくのです。

 

しっかりじっくりと向き合うのも悪くはありませんが、

どちらかと言うとフワッと

「自分にも『原体験』があるんだろうなぁ」と

思いをはせるように

たびたび見え方の角度を変えながら

気持ちの余裕を失わないように触れていくのも

『原体験』との有効な向き合い方でしょう。

 

1度の心を圧倒するような強い体験だった『原体験』に対して、

その逆の、何度もフワッとをするのです。

心理カウンセリング

心の安定のため、人生を考えるため、

『原体験』には触れておきたいけれど、

それがショッキングな体験だったことにより

不快や恐怖をともなう場合があります。

人によっては『原体験』に触れると

不安定や気落ちした状態になってしまうのです。

 

そこで、

普段の生活はいつも通りを心がけつつ、

心理カウンセリングだけを『原体験』に触れる時間・場として、

意識的に分けて利用することもできます。

鹿野の顔写真

鹿野豪

公認心理師(登録番号 : 2225)

臨床心理士(登録番号:  17852)

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