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評価から自由になる

扉絵

評価をどのくらい気にしていますか?

気にする度合いには個人差があります。

さまざまな評価

どこからの評価を、どのくらい気にしますか?

 

(1)誰かしら他者からの評価

例えば親からの評価。先生、クラスメイト、先輩から、後輩からの評価。異性から。…などなど。

評価をしてくる相手はいろいろで

それぞれに気にする意味や理由があったりします。

 

(2)社会からの評価

テスト結果。業績。所属や能力。…などなど。

気にしない人もいれば、気にしてしまう人もいます。

 

(3)自分の中の自分に対する評価

自分でこのくらいなのだという自己評価です。

甘めの人もいれば、厳しい人もいます。

 

そこに明確な基準がある場合もあれば、

あくまで漠然とした基準の場合もあるでしょう。

評価がもたらす心への影響

評価について考えてみましょう。

それは

喜びが湧いたり心の支えや遣り甲斐になることもありますが、

一方で、苦しみを生じさせることもあります。

 

低い評価に自尊心が傷つく人もいれば、

高い評価にこだわり自分を追い込んでしまう人もいます。

どちらも苦しみになります。

 

心の苦しみになるという面を考えると、

評価へのとらわれから自由になるというのは

心の健康において重要です。

 

・評価から心理的に距離をとる。

・評価にまつわる情報との接し方を考える。

 

特にこれまで無自覚に評価と関わってきたのであれば、

とりあえず一度は

冷静に整理してみるのがおすすめです。

 

自分自身の心にとって評価とはいったいなんなのでしょう?

紙に書き出してもいいので、

ぜひ思考を巡らせ、把握していきましょう。

評価を気にする

評価を気にするということについて。

 

評価から心理的に自由になる上で

重要なのは、

気にする自分を受け入れるということです。

 

逆に、「気にしちゃだめだ!」というのは

自身の心の自然な働きへの「だめ!」を含んでおり、

心は否定によってこじらせてしまう危険性があります。

いくらポジティブ思考でもお勧めはできません。

 

もちろん、場面によっては短期的には

「気にしちゃだめだ!」で乗り切るのが正解だと言えるでしょう。

ですが、個人にとって一生モノの心と付き合っていくには

勢い任せというはやはり危ういのです。

 

「評価を気にしている自分がいる」

その事実を受け入れて

否定ではなく「そうなんだよなぁ」と

自ら暖かいまなざしを向けられるようになるのが

長い目で見て、こじらせることなく

評価から自由になる正しい方向性と考えられます。

 

この取り組みが自分ひとりでは難しいときには

心理カウンセリングがサポートになります。

評価と向き合う

周りからの評価や自分の中に定着した評価、

いずれにしても

それらと付き合わなければならないのが

現実だとします。

 

・評価から心理的に距離をとる。

・評価にまつわる情報との接し方を考える。

 

これらを考えるだけでは足りません。

 

・評価にまつわる情報を見極める精度を高める。

・納得して評価を上げる行動をする。

 

そのために自分自身の心を整えていくことになります。

 

評価の意味や、心に湧く感情の理解、

現状の把握ととり得る行動の選択…。

 

これらも、自らの唯一無二の心の動きに

「そうなんだよなぁ」と 

自ら暖かいまなざしを向けられるようになるのが

正しい道筋と考えられます。

 

そうすると評価から自由になるというのは、

過度に苦しみを味わわずに済むというだけでなく、

自分でコントロールでき安定させられるようになる

ようになっていくでしょう。

 

この取り組みが自分ひとりでは難しいときには

コーチングや

メンタルトレーニングがサポートとなります。

鹿野の顔写真

鹿野豪

公認心理師(登録番号 : 2225)

臨床心理士(登録番号:  17852)

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