
ドラゴンボールとNARUTO。
どちらも世界的なヒット作です。
今回は、両作を比較して、
とある特徴について見ていきたいと思います。
主人公が求めていたもの
それぞれの主人公が求めていたものとは、なんだったでしょう?
ドラゴンボールの悟空は、
強い相手とのワクワクする戦いがしたいと望んでいます。
NARUTOのナルトは、
忍者の里の長に就任して
里の全員に自分のことを認めさせたいと望んでいました。
この部分だけを切り取ると、
悟空にとっての生き方の基準は彼自身の中にあって、
ナルトにとっては外の評価を軸にしていることが分かります。
ふたりの主人公の姿勢は正反対に描かれていますね。
ストーリー
序盤のストーリーもまた、
主人公たちの姿勢に沿うように進んでいきます。
悟空は、亀仙人のもとで修行を重ね、
世界中から集まる「つよいやつ」と戦うべく
師匠のすすめで『天下一武道会』に参加します。
ナルトは、カカシ先生のもとで修行を重ね、
忍者としての昇格を目指して
師匠のすすめで『中忍選抜試験(中忍試験)』に参加します。
どちらの展開も少年漫画らしさが重なるところですが、
この時点でも、
主人公たちの対比はそのままです。
悟空の動機は内側から出てくるものになっていて、
一方、
ナルトはひとからの評価のために忍びの里(社会)の仕組みの中で戦っています。
ふたりの行き着くところ
悟空とナルトは、
どんな冒険を繰り広げ
どんな境地に辿り着くのか。
ふたりの主人公の
変わっていく部分・変わらない部分、
そんな視点で作品を見ることもできると思います。
今回は序盤の対比をご紹介しました。
作品の構成と現実世界
読者にとっての現実世界にも、
人それぞれの持つ内側の基準と
社会にある外の基準とがありますね。
どちらかに軸を置くこともあれば、
調整して折り合いをつけたり、
バランスをとったりしていくわけです。
どのように軸を置いて、調整して、
バランスを保っていくのかは、
人生を通じて何度も検討を重ねていくものなのでしょう。
<参考>
DRAGON BALL (3) 1986 鳥山明 集英社ジャンプコミックス
NARUTO (1) 2000, (4) 2000 岸本斉史 集英社ジャンプコミックス
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