今回は 『理性』 と 『感情』 というテーマで書きます。
理性とは
理性は、
冷静に判断する心の働きを指します。
さらに詳しめに説明します。
心の中には「判断をする機能」 というものがあり、
それが
冷静に機能できている状態を指して「理性的」と言い表すのです。
心のコンディションが良い状態だと、理性的に働きやすい
と言えます。
また、理性が保たれているのなら、
その冷静さをもって
自らがした判断の結果に対して、反省や修正もできようものです。
感情とは
感情は、
心の中に湧いてくる
感覚を伴うさまざまな性質に名前を付けたもの、と考えられます。
「喜びの感情」や「心配の感情」といった呼び方になります。
「心の中に湧いてくる」という点が実は
心理学的な理解においては重要です。
「心の中に湧いてきちゃう」と言ってもいいぐらいです。
理性と感情の関係性
理性 と 感情 の両者は、
どういった関係性にあるのでしょうか。
まわりくどいかもしれませんが心理学的に解説していきましょう。
理性の特徴として…
心に湧いてくる感情によって、
その働きが阻害されてしまうことがあります。
感情の特徴としては…
心の中で、
理性によって押さえつけられたりします。
そういう意味で
理性と感情という心の要素は
いわゆる対立のような関係性にあります。
実生活の中では、どちらかと言うと、
理性が正しいとみなされ、
感情が悪者にされがちではありませんか?
「あの人は感情的だ」というのは
批判的な意味合いの使われ方が多いのかも知れません。
心理学では、どうでしょうか?
一概に「感情が生じることが悪い」とみなすのは難しいでしょう。
感情は、
自然と心に湧いてくるものですから、
それ自体を否定しても仕方ありません。
理性も感情も、どちらもおろそかにしないのがポイントです。
感情を抑え込む問題
実際なんらかの場面で。
悲しみの感情だったり、喜びの感情だったりが、
本当は湧いているのに
その場では表現できない状況や展開もあるでしょう。
理性によって感情を抑え込んだら
一見、「良い」ように思われるかも知れません。
確かに、そのときはそうかもしれません。
しかし感情には、
無理やり抑えられると
こじらせてしまう性質があります。
場合によっては
無理やり理性で抑え込んだ感情が
心の中で解消されずに残り、
何年もの時を超えて、
心の中で悪く作用する現象もあるのです。
湧いてくる感情は、
むやみに抑え込むのではなく、
その人なりに無理なく
適度に表現することが、
心の健康に繋がっています。
※ここでは正確には「感情の絡んだ事柄」と書くところ、
読みやすさ優先で「感情」と書いています。
理性と感情の心理カウンセリング
理性が感情を抑え込みがちな場合も、
感情の勢いが上回って理性が負けがちな場合も、
いずれも、
感情を否定せずになじんでいくことと、
理性を総合的に成長させていくことが重要と言えます。
感情と理性について、
大まかな説明にはなりましたが、
ここに書いたことをヒントにしてみてください。
その上で、もし、
日常生活の中ではバランスが取れなくなったら、
心理カウンセリングのご利用についても
ご検討いただければと思います。
心理カウンセリングは、
日常とは異なる、心にとって守られた場という特徴があります。
そこで、心理カウンセラーはご本人とともに、
不慣れな感情も、
負けがちな理性も、
ありのままの全てを受け容れていきながら、
感情になじみ、
理性の成長を促すように、
ケアしたします。
※ 当ブログで記す 「心理カウンセリング」 とは
川越こころサポート室が提供するものを想定しております。
他機関の専門性を保証するものではないことをご了承ください。
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